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No.282 2016年2月1日

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第23回医療廃棄物研修会

有害廃棄物を取りまく動き
―水銀処理の具体的な対応―


日時:平成28年3月2日(水)13:30〜17:00
会場:東京慈恵会医科大学 高木2号館南講堂(地下1階)

プログラム:
13:30〜13:40  開会挨拶有害・医療廃棄物研究会会長 田中 勝

13:40〜14:25  基調講演1
           有害・医療廃棄物を取りまく最近の動き
環境省 廃棄物・リサイクル対策部 適正処理・不法投棄対策室 渡辺 聡

14:25〜15:10  基調講演2
           日本におけるPCB処理の動向(仮題)
中間貯蔵・環境安全事業(株)(JESCO) 富坂 隆史

15:10〜15:20  休憩

15:20〜16:05  一般講演1 水俣条約と水銀廃棄物処理の具体的な対応(仮題)
野村興産(株) 藤原 悌

16:05〜16:50  一般講演2 廃棄物処理に係わる裁判事例
           (契約、不法投棄、不適正処理、廃棄物管理責任、排出者責任)(仮題)
芝田稔秋法律事務所 弁護士 芝田 麻里

16:50〜17:00  閉会挨拶有害・医療廃棄物研究会副会長 木ノ本 雅通



東京都功労者表彰式において、東京都産業廃棄物協会・医療廃棄物委員会
委員長の五十嵐和代氏が、平成27年度の環境功労賞を受賞されました。


――  問題を先送りにするな  ――

 あわただしい年明けに引き続き、2月も相変わらず忙しそうである。では何が忙しいかと言うと、思い当たる点がないから不思議である。世の中の風潮に惑わされていると言えばそうとしか言いようがない。昨日起きた事件がもう過去のものとなり、新しい事件が起きてしまうのだが、しようがないと言えばしようがないことで何の不思議でもないことなのである。このようなことが毎日繰り返されているのをみると、変化が変化でなくあたりまえになってしまうからである。このことを見ていると大きな変化に驚かないようになって来るのも当然で、あまり良いことではなさそうである。一般的に分かっているように通過してしまうのである。ここで排出者責任と言っても始まらない事で、このこと一つをとっても大変難しい問題で、具体的にはどう対応するか、法的には明確に「排出事業者処理責任の原則」を言っても、実際のところは処理業者にかかってきてしまうのが実情である。人はなぜ忙しくしていないと落ち着かないのか。一見正反対にみえることが、言えることは、日常生活に当然入れられているので、日常語の不思議な点でもある。いわゆる「針刺し事故」などその注射針がどのような病気のどの患者に使用されたもので、当事者でさえあまりわからない点が多いのであるが、難しい問題を単に法律で解決することは、難しいことで、研修会や講習会で簡単に解決しても、問題は後に残るだけである。そこで問題を引きずることのない方法があるが、書面上では解決できるが、実際は難しいと理解しながら取り組まなければならず、今の時点では相当時間がかかるという覚悟をしなければならないだろう。

医療廃棄物研究所  所長 渡辺 昇