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No.281 2016年1月1日

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第1回医療廃棄物排出者向けセミナー

排出事業者責任と管理
―事例を取り上げ実務のポイントに―

東京産業廃棄物協会・医療廃棄物委員会は、第1回の医療廃棄物排出事業者向けセミナーを昨年11月20日東京において開催した。同セミナーは、日本産業廃棄物処理センターの廣部充美氏及び同麻戸敏男氏及び芝田麻里弁護士の3氏の講師を迎え、排出事業者責任を中心に講義が行われた。

◎排出事業者責任による、医療廃棄物の処理と管理
日本産業廃棄物処理振興センター講師(廣部 充美 氏)

◎電子マニフェストシステムについて
日本産業廃棄物処理センター理事(麻戸 敏男 氏)

◎排出事業者責任を問われた事例に学ぶ
芝田法律事務所(芝田 麻里 氏)

――  やることが第一  ――

 第一回のセミナーであることに驚かされた。このことは「医療廃棄物処理の実務のポイント」が開催されたことである。この表題から、もうとっくにやっているものと思っていたからである。医療廃棄物をめぐる諸問題は、確かに研究会・講習会等数多くあり、出席した例もあって、当然のことのように思っていたので、今さら第1回とは、と言うことで、物珍しいことになるのか。確かに医療廃棄物は、多くの問題を抱えているだけに、あらゆる場合に顔を出している。またそれぞれ専門の方々の意見も、それなりに納得がゆくものであり、一目は置いて見てしまう。そこでじっくりと考えると、今まで以上に考えが沸き起こってくるものである。大きくは「産業廃棄物行政の現状と今後の展望について」にはじまり、各地方協会から寄せられる数々の問題、各事業者からの具体的問題等、処理業者の振興策が叫ばれているので、うかうかもしていられない。廃棄物処理方法の見直し、一つを取ってみても、平成28年4月1日から本格的な検討に入るようだが、当局は全産連をはじめとした多くの業者の意見を十分踏まえるといい、よりよい制度になるよう、取り組みを進めたいと考えていること、自体は大変良いことではあるが、不適正処理対策一つを取っても、いかに大変かがわかるのである。それらを一つ一つ取り上げ、解決を図るには、気が滅入ることもあろうが、気が付いたことは、やらなくてはならないだろう。

医療廃棄物研究所  所長 渡辺 昇