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No.271 2015年3月1日

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産廃エキスパート・プロフェッショナル


平成26年度優良業者決まる
―感染性廃棄物取扱い業者も選出―


 東京都環境局が、平成21年度から実施している優良処理業者認定が、平成26年度も決定した。
それによると、産廃エキスパート(トップランナー的業者)110社、産廃プロフェッショナル(中核的な役割を担う業者)
45社で詳しくは次の通りである。


◆認定業者数◆
区分認定
業者数
業の区分
専門性収集運搬業収集運搬業中間処理業
(感染性廃棄物)(積替え保管を除く)(積替え保管を含む)
産廃エキスパート11020466062
産廃プロフェッショナル456341011
15526807073
(注) 複数の業の区分の認定を受けている業者があるため、認定業者数の合計は整合しない。

◎優良産廃処理業者の認定基準

・実績と遵法性
・事業の透明性
・環境配慮の取り組み
・電子マニフェスト
・財務体質の健全性

――国の後押しを願う――

 毎年同じようなことを申し上げ、一月・二月を過ごしてきたような気がする。一月には「あけましておめでとう」と大上段に構え、二月にはその流れをくんで各分野での活動を建設的に持ち上げ、前進してゆく姿を描いてゆくのが決まりの姿であろう。すなわち産業廃棄物は年々増加することが予測される中で、業界環境の改善はまず叫ばれることである。業界関係者が何と言おうと、環境の悪さは依然最悪といってよいであろう。関係法令の順守、適正処理、資源循環を高める方策、業界の生産性を高めることを、目指していることはわかるが、叫んでいる割には効果が表れていないようである。まず元でもある「産業廃棄物処理施設」の設置は、依然迷惑施設として、付近住民の強い反対に遭っている。廃棄物は増えるし、処理施設は不足するのでは、どんな高尚な理論を申し上げようが、土台無理な相談といえる。ではどうしたらよいか、今まで業界が一般に与えてきたイメージを消し去らねばならない。これこそ言うは易し行うは難しである。長年の積み重ねはそう簡単にくずせることはできない。それでもやらなければならないのである。連合会や各協会では、あまり目立たないが、講習会や研修会等を開催して、地味ではあるが会員各位に呼び掛けている。これらのことがいつかは実って来るであろうが、早急に結果を見たいとは言えないのが悲しい。ではどのようなことを国に要望しているか。集約すると「業への国民の理解の促進」が最も多く国の後押しを受けて、取り組みたいと願っている。

医療廃棄物研究所  所長 渡辺 昇