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No.270 2015年2月1日

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第22回有害・医療廃棄物研修会


感染防止の実際を現場から
―防護具の選び方や着脱方法等について―


 有害・医療廃棄物研究会では、最近のエボラ出血熱や鳥インフルエンザ等の動向にかんがみ、感染対策を
第1に「感染防止の基礎知識」を適切な対応として、廃棄物を取り扱う現場での具体的方法を、研修するため、
このたびは「有害・医療廃棄物研修会」を開くことになった。


◆有害・医療廃棄物研修会◆
日時:平成27年2月20日(金)13:00〜17:00
会場:東京慈恵会医科大学 高木2号館南講堂(東京都港区西新橋)

開会挨拶有害・医療廃棄物研究会会長 田中 勝

基調講演1
 有害・医療廃棄物を取りまく最近の動き
環境省 廃棄物・リサイクル対策部 適正処理・不法投棄対策室 加納 正也
基調講演2
 感染症指定医療機関における感染性廃棄物処理の実態
(公財)結核予防会複十字病院 医療安全部 佐藤 厚子

一般公演
 知っていると役に立つ「感染防止の基礎知識」
有害・医療廃棄物研究会 木ノ本 雅通

実技1<防具の着脱>
 防護マスクの選び方と正しい着脱方法興研(株) 篠宮 真樹
 防護服の選び方と正しい着脱方法ゼアス(株)(デュポン(株)) 担当者確認中
実技2<手洗い、説明と実習>
東京医療技術専門学校 臨床検査技師科 後藤 美江子

閉会挨拶有害・医療廃棄物研究会 鈴木 良實

=感染防止策の事例=
・手袋・マスク等の使用
・棚卸し作業終了後の消毒
・肌の露出の少ない作業着(長袖・長ズボン)の着用
・運搬車両・処分施設の定期的な清掃及び消毒実施

―接客や窓口業務における対人距離の保持―

――成果を期待――

 世の中急激に動いている。まさにその通りで、日々伝えられる数々のニュースはそれを裏付けている。この欄でも再三触れているが、伝えられるニュースのどれを取り上げても、それを感ずることが多い。今まで考えていたことがちょっと待てよと思うことが、しばしばあるような気がする。普通ならばこうであることが、多少違ってきたし、それがだんだん大きくなりつつあるようで、気が付けばこんな事ではなかったと言うことになる。こうなってからでは、中々正すのが難しく、正面良いことばかり言ってきただけに大変なことと思う。正月気分も過ぎようやく、正常(?)な仕事に打ち込めることになっただけに、心してかからなければならない。産業廃棄物処理業に対する最近の実態調査で「処理業のへの国民の理解の促進」が挙げられている。このことは以前からしばしばいわれていることで、処理業界の課題でもあり、きれいごとですますことなく、再度取り組まなければならないだろう。この業界は正直なところイメージはあまりよくなく、常に正常化が言われながら、なかなかできなかったことで、処理業者自身の中にも、一抹の不安を抱えているようで、発言の端々に垣間見ることができる。最終処分場建設問題一つを取り上げても、最終処分場機能検査の資格更新をおこなわなければならず、検査に伴う類々の手続き等、なかなか難しいのである。加えて年々厳しくなっている立地条件があり、地元民への説明は大変と思う。他方廃棄物処理にまつわる処理後の利用方法も発表されていることで、それほどでないが、着々と成果を上げている。廃棄物処理と同様、急激な変化は望めないにしろ、結果を見守ろうではないか。新年を迎え大いに期待している。

医療廃棄物研究所  所長 渡辺 昇