No.228 2010年9月1日
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対策の再確認をする必要があるか
大震災の陰にかくれて、新型インフルエンザの動向は派手に報道されていないが、着実に増えているようである。このことは最近の国立感染症研究所の発表でも「新型インフルエンザ警報段階」に入ったことが発表され発症例も報告されている。新型インフルエンザ対策については、２年前に大々的に報道され、具体的な対応がなされたが、幸い大流行に至らずそのままになっていた。それが今般注意を呼びかけるような、発表になったことは改めて、２年前の大騒ぎを思い起こすことになった。
◆新型インフルエンザ◆
新型インフルエンザとは、「新たに人から人に感染する能力を有する異なったウイルスを病原体とするインフルエンザであって、一般に国民が当該感染症に対する免疫を獲得していないことから、当該感染症の全国的かつ急速な蔓延に、国民の生命及び健康により重大な影響があると、認められるもの」と定義されている（感染症予防法第６条第７項第１号）
要するに従来人に感染しないインフルエンザウイルスが、単独または人に感染するインフルエンザウイルスと混ざって変異し、人に感染し更に人から人に感染するようになったものをいう。
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新型インフルエンザ
対策の再確認をする必要があるか
―２年前の大騒ぎを忘れないように―
大震災の陰にかくれて、新型インフルエンザの動向は派手に報道されていないが、着実に増えているようである。このことは最近の国立感染症研究所の発表でも「新型インフルエンザ警報段階」に入ったことが発表され発症例も報告されている。新型インフルエンザ対策については、２年前に大々的に報道され、具体的な対応がなされたが、幸い大流行に至らずそのままになっていた。それが今般注意を呼びかけるような、発表になったことは改めて、２年前の大騒ぎを思い起こすことになった。
◆新型インフルエンザ◆
新型インフルエンザとは、「新たに人から人に感染する能力を有する異なったウイルスを病原体とするインフルエンザであって、一般に国民が当該感染症に対する免疫を獲得していないことから、当該感染症の全国的かつ急速な蔓延に、国民の生命及び健康により重大な影響があると、認められるもの」と定義されている（感染症予防法第６条第７項第１号）
要するに従来人に感染しないインフルエンザウイルスが、単独または人に感染するインフルエンザウイルスと混ざって変異し、人に感染し更に人から人に感染するようになったものをいう。
◎医療廃棄物研修会◎
７月に引き続き９月にも開催
―医療廃棄物のより良い適正処理に向けて―
東京産業廃棄物協会・医療廃棄委員会では、７月に引き続き研修会を開催することになった。今回は医療廃棄物の取り扱いについて、各種マニュアルがあるが、必ずしもマニュアル通りにはいかず、様々なトラブルが発生し、従事者の安全確保並びに適正処理に、課題が残されているとして、研修会を開催することになった。
１、 日時・平成２３年９月２１日（水）午後３時
２、 会場・東京産業廃棄物協会会議室
３、 講師・有害・医療廃棄物研究会 原田優
（研修会の内容）
1.討議の為の話題提供
・分別等について事前に会員から今までトラブルの具体的事例を抽出
・トラブルの原因について合わせて情報収集を図る
・以上を取りまとめ問題点を明らかにする
2.解決策の討議
・ＷＤＳ活用のポイント解説
・活用の実際について討議
3.まとめ
・医療廃棄物のより良い適正処理と、安全・安定処理に向けて排出事業者と処理業者間の、コミュニケーションを生かすため、ＷＤＳを活用する提言
無理を承知の指示なのか
今回の大震災で発生した「がれき」については、いろいろ言われているが何とか処分は本格化してきた。当初はガレキに含まれているダイオキシン類が問題となり、通常の焼却が危ぶま
れていた。それが国立環境研究所の実験で、既設のフィルターで取り除くことができ、濃度は基準値以下になったようである。
まずダイオキシン問題はひとまず解決できたとしても、まだまだ問題はあるので廃石綿やPBC廃棄物の混入した災害廃棄物の取り扱いをどうするのか、感染性廃棄物はどうなのか、適正な処理が必要とされるところと言われても、実際のところどうすればよいか困ってしまうのである。
確かに廃石綿やPCB廃棄物が混入した、災害廃棄物の取り扱いについて早い時期に通達は出ている。それによると廃石綿については�“鏈匸貊蝓�一時保管場所における取り扱いについて、�⊇萢�について、に分け相当詳しく指示している。又PCBについても�（欖評貊蠅任△觧櫃鯢充┐垢覘�屋根のある建物��他の廃棄物など混入しないよう�す皺垢砲気蕕気譴覆い茲Δ砲垢覘ッ録姪�による落下・転倒しないよう措置を講ずる等、大変細かい指示をしている。それに比べ感染性廃棄物については、一応通達は出ていても現実的とは言えない。
要するに感染性廃棄物の取り扱いは、適切な処理を要請しているだけで、災害時には無理としか言いようがない。一廃・産廃を厳密に区別できるか、それができないのに感染性廃棄物を、特別に保管することができるのか、この問題については既報の本欄で再三触れているので、改めて述べないが、無理は無理なのである。これとは別に気にかかるのが、汚染度の発表の仕方であり、それに続く説明である。まずは汚染の有無が発表され、大抵はこの程度では身体に心配ありませんという。心配がないのなら初めから発表しないほうがよいと思うのだが、こと程左様にちょっと配慮すれば、どうと言うこともないことが多くあるので、問題を取り上げるにあたり十分注意しなければならないと思った。
医療廃棄物研究所 所長 渡辺 昇