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No.221 2011年2月1日

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処理業者対策


医療廃棄物処理従事者への研修会
―2月16日(水)東京都庁都民ホールで開催―


 恒例の医療廃棄物処理従事者への研修会を、まず処理業者対象に2月16日(水)午後1時30分より、東京都庁の都民ホールで開催することになった。本研修会は毎年医療廃棄物に係わる、処理業者と医療機関に分け実施するもので、主催も東京都環境局、東京都医師会、東京産業廃棄物協会の三者がおこなっている。尚、今年は法改正があったので、東京都環境産業廃棄物対策課から説明と、医療機関から排出される感染性以外の有害廃棄物の取り扱いについて、元東大環境安全センター(現)環境有害コンサルタントの鈴木良實氏が講演することになっている。

 
 医療廃棄物処理従事者への研修会
  日付:平成23年2月16日(水)午後1時30分
会場:東京都庁都民ホール(新宿区西新宿2−8−1)
対象者:産業廃棄物許可業者
参加費:東京産業廃棄物協会会費(1000円)非会員(2000円)当日会場にて
申し込み期限:平成23年2月10日(木)まで
申込・問い合わせ:東京産業廃棄物協会・千代田区内神田1−9−13柿沼ビル
         TEL03−5283−5455
         FAX03−5283−5592

◎有害・医療廃棄物研究会◎


医療廃棄物を巡る行政の動向
―微量PCB汚染廃電気機器等の処理等―


 第18回有害・医療廃棄物研修会は、今後の行政の動向・展望を中心に開催することになった。
日時:平成23年2月25日(金)午前10時
会場:東京慈恵会医科大学、大学1号館5階講堂(東京都港区西新橋)
会費:会員10,000円 非会員20,000円 学生4,000円
申込・問い合わせ   有害・医療廃棄物研究会事務局(担当:仁田(にった))
〒144−0052 東京都大田区蒲田4−42−8 4F
           TEL03−5714−0460 FAX03−3714−0361
プログラム
10:00―10:10 会長挨拶  有害・医療廃棄物研究会 会長 田中 勝(鳥取環境大学)
午前の部:行政の取り組み
10:10―11:00 微量PCB汚染廃電気機器等の処理について
                  環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課
11:00―11:50 東京都における取り組み
                  東京都環境局廃棄物対策部産業廃棄物対策課
午後の部: 一般演題
13:00―13:30 医療廃棄物の安全な取り扱いのために
             ―「医療廃棄物処理の基礎知識」の解説―
                  社団法人全国産業廃棄物連合会 口浦 朋子
13:30―14:00 感染性廃棄物収納容器の規格と評価
                  財団法人日本産業廃棄物処理振興センター 尾崎 弘憲
14:10―15:30 感染性廃棄物としての多剤耐性菌汚染物の取り扱いと処理について
                NPO法人バイオメディカルサイエンス研究会 木ノ本雅通
15:30―16:50 放射性廃棄物クリアランス制度と水銀廃棄物を取り巻く最近の動向
                               鳥取環境大学 田中 勝

見える化がもたらす効果


産業廃棄物処理業界にも「見える化」が取り入れられ、一応の成果を期待している。
それは東京都が実施した制度で、歌い文句としては、環境に与える負担の少ない取り組み
をおこなっている優良な業者を、第三者が評価する制度で、(第三者機関として都は東京都
環境整備公社を指定)処理業者の信頼度の高さや、環境に配慮したより高度な取り組みを
評価し、産廃エキスパート(業界のトップランナー)、産廃プロフェッショナル(業界の中
核的役割を担う業者)の二種類に優良業者を認定している。
 また特別に専門性(感染性廃棄物)の区分を設け、認定を行い違いをみせている。
 当初、正直なところ処理業者の優良性は本当に評価されるのか、それよりも参加する業者
がいるのかまで心配されたが、ふたを開けてみれば、まあまあの成果と言えよう。例を専門性
に限ってみた場合、産廃エキスパート13、廃棄プロフェッショナル6はそれなりの数字で
あると言える。なぜかと言えば、現在東京都では中間処理・収集運搬合わせて200社近く
いる中で、初めての試みであり、処理業者自身お互いに見ている面もあって、なかなかふん
ぎりが出来なかったこともあったためであろう。
 今まで優良な処理業者の育成が重要だと言いながら、先に導入された国の優良性評価制度は、
許可権者が評価する制度であり、処理業者の積極的な取り組みが、必ずしも適切に評価され
ていないとみなされ、影が薄かったと言われていただけに、第三者評価制度はそれなりの成
果が期待されているのも分からないでもない。
 確かに評価区分・評価基準・評価手法・許可主体等をみても、相当な配慮をしていること
は確かで、制度導入による効果を期待したいが、半面こんな業者が入っているとの批判もあり、
今後は相互監視をすることも必要になってくることであろう。

 医療廃棄物研究所 所長 渡辺 昇