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No.209 2010年2月1日

東京都・(社)東京都医師会・(社)東京産業廃棄物協会

優良事業者選定事業の導入を中心に
医療廃棄物処理従事者への研修会

東京都環境局・(社)東京都医師会・(社)東京産業廃棄物協会の三者共催による、恒例の「医療廃棄物適正処理研修会」が、本年度も開催されることになった。まず、下記の通り2月17日に、東京都の「優良事業者選定事業」を中心とした処理業者向けの研修会が開催される。続いて3月27日に、都内で医療機関向けの研修会が開催される予定。

―記―
日時  : 平成22年2月17日(水)13時30分〜16時30分(予定)
会場  : ベルサール西新宿1Fホール(新宿区西新宿4-15-3)
対象者  : 産業廃棄物許可業者等 (経営者および従業員)
参加費  : 1,000円(東京産業廃棄物協会会員)/2,000円(非会員)※当日徴収
問い合わせ先  : (社)東京産業廃棄物協会(TEL:03-5283-5455)

(社)全国産業廃棄物連合会・医療廃棄物部会

地域委員と連絡会議開く
まず関東地域と九州地域で

既報の通り、(社)全国産業廃棄物連合会・医療廃棄物部会では、全都道府県の医療廃棄物部会設置を目標に、部会(委員会)未設置の地域協会に対して地域委員の推薦を要請してきた。これを受けて、関東および九州の両地域では、既存部会が中心となった連絡会議が開催されることになり、現在準備が進められている。なお、同連合会は地域委員に対し、(1)地域委員と連合会・医療廃棄物部会運営委員との連携、(2)地域委員に担当してもらう事項などを重ねて要請している。

有害・医療廃棄物研究会

「新型インフルエンザ対策」をテーマに
第17回研修会を東京で開催

有害・医療廃棄物研究会では、「新型インフルエンザ対策」を主なテーマとする第17回研修会を下記の通り開催することになった。行政の動向や今後の展望、医療廃棄物処理の現場からの取り組み事例などを報告する予定。

―記―
日時  : 平成22年2月18日(木)10:00〜16:30
会場  : 東京慈恵会医科大学 高木2号館南講堂(東京都港区西新橋3-25-8)
会費  : 会員10,000円、非会員20,000円、学生4,000円
問い合わせ先  : 有害・医療廃棄物研究会事務局 (TEL:03-5714-0360)

廃棄物の定義・区分の見直し

古くて新しい問題として、またぞろ「廃棄物の定義・区分の見直し」が取り沙汰されている。というのも、民主党は昨年の総選挙の際、マニフェストとは別に「民主党政策集INDEX2009」を公表しているが、その中で「一般廃棄物と産業廃棄物の区分の見直し」に言及しており、これが関係者の間で波紋を広げているのである。

この問題は、常に話題となっては諸般の事情によりいつの間にか立ち消えになってきた。実際、数年前に“規制改革”が大合唱されていたころ、一廃・産廃の区分撤廃を前提に医療廃棄物問題にまで触れるなど、相当突っ込んだところまで議論が進み、環境省の今後の検討事項として申し送りがなされた経緯もある。したがって、決して政権が変わって突然出てきた問題ではない。

廃棄物問題全般はもちろん、特に医療廃棄物問題の解決は、廃棄物の定義・区分の見直しなくして実現できないことは周知の通りである。全産廃連・医療廃棄物部会が要望しているように、まず感染性一般廃棄物と感染性産業廃棄物の区分を撤廃し、感染性廃棄物に一本化すべきであり、これが実現すれば一廃・産廃の垣根が外れることにもなるだろう。

行政をはじめ関係者の中には、「そんなことは出来っこない」とか「いつものようにまた立ち消えになる」と高をくくっている向きもあるようだが、新政権はいろいろな場面で思い切ったことをする可能性もあり、思わぬ結果が期待できるかもしれないのである。