No.196 2009年1月1日
あけましておめでとうございます
平成二十一年元旦
医療廃棄物研究所 所長 渡辺 昇
(社)全国産業廃棄物連合会
医療廃棄物を適正処理するために
医療廃棄物部会の適正処理標準化分科会で作成
既報の通り、(社)全国産業廃棄物連合会・医療廃棄物部会では、昨年より3つの分科会を設け、医療廃棄物問題に関するそれぞれの課題について、検討を続けてきた。
このほど、その1つである医療廃棄物処理の「手順書」を作成するための適正処理標準化分科会が議論を終え、「医療廃棄物を適正処理するために」と題したA4版40ページの冊子を、近日中に発表することになった。
なお、この手順書の位置づけは下の図の通りである。
有害・医療廃棄物研究会
アスベスト等の処理施設を見学
第15回有害・医療廃棄物技術セミナーで
去る11月28日、有害・医療廃棄物研究会は、恒例の技術セミナーを大阪で開催した。現在、問題になっているアスベスト処理を中心に、有害廃棄物について討議を行うとともに、大栄環境グループ(株)クリーンステージの処理施設を見学した。なお、先の厚生労働省の実態調査でアスベスト飛散の恐れがある病院が多数あることが分かっており、今後の対策が注目される。
牛の歩みを見習おう
今年は丑年である。柄にもなく十二支を持ち出し、それに十干まで加えて今年は「己丑(つちのとうし)」であると言わしめるのは、あまりにも世の中が乱れてきて、その上“未曾有”の経済危機と来たからには、古き伝統に学ぶべきこともあるのではないかと思うからである。
牛は昔から農耕のシンボルであり、菅原道真公を祀る北野神社が「牛天神」といわれるように、学問の神様の御使いでもあるので、多くの人々から敬われていた。
十二支は子、丑、寅…と書くが、後世、鼠、牛、虎など身近な動物と結びくことで人々との関係をいっそう濃くしていったと思われる。
そこで丑年である今年は、今まで、なりふり構わず金儲けに突っ走ってきた人々に警鐘を鳴らす意味からも、(ちょっと遅すぎたとの感もあるが)牛の身上である、“一歩ずつ”の着実な前進を実行すべき時であると、今いちど考えていただきたいと思う。