No.186 2008年3月1日
三者共催の医療廃棄物適正処理研修会
医療機関従事者対象
昨年に引き続き、研修会を開催
恒例となっている東京都環境局・東京都医師会・東京産業廃棄物協会の三者共催による「医療廃棄物適正処理研修会」が、既報のとおり去る2月27日、まず処理業者を対象に開催された。続いて3月22日には、医療機関従事者を対象に開催されることになっている。なお、研修会の「修了証」は、東京都が実施している「排出事業者と処理業者の適正処理の取り組みを公表する制度」の病院からの報告書に掲載することができる。
――記――
【日時】
平成20年3月22日(土) 14時〜
【会場】
東京都庁 都民ホール 都議会棟1F
(東京都新宿区西新宿2-8-1)
【対象者】
医師、歯科医師、獣医師、医療機関の特別管理産業廃棄物管理責任者
【参加費】
1,000円(資料代含む)
【問い合わせ先】
(社)東京産業廃棄物協会
東京都医師会 保健医療課
(東京都千代田区神田駿河台2-5)
TEL:03-3294-8821 FAX:03-3292-7097
医療用の放射性廃棄物
法改正で適正処理が可能なのか
地中埋設処分で場所選定も
医療機関から排出される放射性廃棄物は、画像診断や放射性医薬品などによって年々増えているが、その最終的な処分については先送りされてきた。
医療機関から出る放射性廃棄物の放射能レベルは低いため、現在は日本アイソトープ協会が保管している放射性廃棄物を、地中埋設処分できるよう法改正を含めた体制整備が進められることになり、関係者の期待を集めている。
(社)日本透析医会
今後の処理への取り組みを検討
医療廃棄物対策部会に関係者を招き討議
(社)日本透析医会では、人工透析医療施設より排出される医療廃棄物の処理について、年々増大する処理経費を含め、かねてからその対策に苦慮してきた。そのため、「医療廃棄物対策部会」を設置し、関係者を招いて医療廃棄物処理への取り組みを検討してきたが、本年も医療廃棄物研究所の渡辺昇所長、ならびに(株)近藤の近藤裕秋社長を招き、医療廃棄物処理の現状と医療廃棄物処理への取り組みについての検討を行うことになった。
――記――
【日時】
平成20年3月19日(水) 15時〜
【会場】
ホテルマイステイズ御茶ノ水 2F ルームE
(東京都千代田区神田淡路町2-10-6)
TEL:03-5289-3939 FAX:03-5289-3940
謝ればよいのか
依然として続く「おわび」と「遺憾の意」のオンパレード、世の中おかしいといわれて久しいが、これではおかしい状態が正常なのかと錯覚しかねない。
よく、庶民(あえて庶民という)は「謝ればよいのか」「それなら警察や裁判はいらない」という。おわびや遺憾の意を表す人々は、たいていお偉方が多いので、庶民としては皮肉を込めて言っているのである。
そもそも、遺憾とは「思い通りでなく残念なこと」、「心残りに思うこと」を表す言葉で、「遺憾なく」といえば「完全」とか「十分」とかの意味になるので、謝罪の言葉としては不適切ではないかと思う。
それが堂々と大手を振ってまかり通っているさまを見ると、やはり我が国特有のあいまいさが言葉の上にも表れているのかと、つくづく考えさせられる。
このようなことを言うのは、医療廃棄物処理の現場でも、「おわび」と「遺憾の意」を表さなければならないことがたくさんあるのに表面化しないのはなぜかと思うからで、それとも、あいまいな「遺憾の意」を表すくらいなら、やらないほうがよいという深い考え(?)でもあるのか、いずれにしても医療廃棄物処理の問題は底が深いようである。