No.178 2007年7月1日
本年度は全国10カ所で講習会
医療関係機関等を対象
日本医師会と日本産業廃棄物処理振興センターの共催で
(社)日本医師会と(財)日本産業廃棄物処理振興センターが共催し、実施協力団体に(社)全国産業廃棄物連合会・各都道府県産業廃棄物協会が参加して行われる、医療関係機関等が対象の「特別管理産業廃棄物管理責任者」資格取得講習会。昨年度(平成18年度)は全国6カ所で開催されたが、本年度(平成19年度)は全国10カ所に拡大し、8月より来年2月にかけて開催されることが決まった。講習内容は、ほぼ昨年度と同様で、7月2日より参加申し込みの受付が始まる。
【開催期日および開催地】
◆平成19年◆
8月20日(月)札幌市
8月30日(木)大阪市
9月13日(木)仙台市
9月25日(火)岡山市
10月23日(火)千葉市
10月31日(水)名古屋市
11月16日(金)新潟市
11月28日(水)横浜市
12月 5日(水)福岡市
◆平成20年◆
2月14日(木)東京都
【受付機関】
開催地の産業廃棄物協会
【問い合わせ先】
(財)日本産業廃棄物処理振興センター教育研修部
TEL:03-3668-7311
医療廃棄物研究会
在宅医療廃棄物を考える
第26回研究講演会を東京で開催
今年で26回目を数える、恒例の医療廃棄物研究会・研究講演会が下記の通り開催される。今回は、「在宅医療廃棄物を考える」を中心テーマに、講演とパネルディスカッションを行う予定になっている。
――記――
【日時】
平成19年 7月20日(金)
午前の部10:00〜12:00、午後の部14:00〜16:45
【会場】
東京慈恵会医科大学西講堂(東京都港区西新橋3-25-8)
【会費】
会員(廃棄物学会員含む) 5,000円
非会員 10,000円
学生 1,000円
懇親会費 2,000円
【問い合わせ先】
医療廃棄物研究会(港区芝大門1-5-10 コシダ大門ビル)
TEL:03-6403-5870
追跡・検証システムの必要性
安全・安心の必要性が今ほど切実に感じられることはない。あらゆる分野でこれだけ不祥事が続けば、安全・安心の神話は崩壊したといえる(初めからそんなものはなかったと主張する人も多い)。
大量生産、大量消費、大量廃棄の現代社会では、当然のごとく効率が最優先され、安全対策がおろそかになり、もはや安心などしていられない事態なのに、事が起こらない限り何にもしない。
安全対策は、生産性の向上に直接結びつかないこともあり、加えて拝金主義が底流にある市場主義全盛の現代では、安全・安心など、お題目を唱えているだけでよいことになってしまった。
以前この欄で、市場経済を円滑に機能させるためには、「ノーブレス・オブリージュ」(高貴な者の義務)が必要であると述べた覚えがある。その際、なぜ拝金主義ではいけないのかという点に触れたが、いよいよ「道徳」を経済や政治に取り入れなければならないのかと思うと、暗澹たる気持ちになる。そうなれば、平等や正義の名の下、正当な既存秩序まで破壊される危険があるので、それを覚悟の上でないと論じるべきではない。
しかし、現実に安全と安心が脅かされている以上、現在、医療廃棄物処理の分野で実施している「追跡・検証システム」を応用するのも一つの方法である。