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No.173 2007年2月1日

(社)日本医師会・(財)日本産業廃棄物処理振興センター

医療機関等を対象とした新たな講習会
平成18年度中に全国4カ所で開催

特別管理産業廃棄物(感染性・爆発性・毒性)を排出する機関には、管理責任者を置くことが義務付けられていることは周知の通りであるが、資格を取得するための講習会について、特に感染性廃棄物についての講義が不十分で(感染性については医師・看護師等は受講しなくてもよい)、講義内容の見直しを求める声が以前から多かった。

そこで、(社)日本医師会では、(財)日本産業廃棄物処理振興センターと共同で、新たに「医療関係機関等を対象にした特別管理産業廃棄物管理責任者に関する講習会」を開催することになった。

このような感染性廃棄物に特化した講習会の開催については、処理業者側からも以前から要望があり、今回の医療機関を対象とした講習会が開催されることによって、その要望が一層強くなることも予想される。

開催地:東京
開催期日:平成19年2月15日(木)
会場名:ベルサール西新宿8F
受付機関:(社)東京産業廃棄物協会 TEL03−5283−5455
                    

開催地:大阪
開催期日:平成19年2月22日(木)
会場名:私学教育文化会館
受付機関:(社)大阪府産業廃棄物協会 TEL06−6943−4016

開催地:広島
開催期日:平成19年3月16日(金)
会場名:広島県情報プラザ
受付機関:(社)広島県産業廃棄物協会 TEL082−247−8499

開催地:愛知
開催期日:平成19年3月18日(日)
会場名:名古屋国際会議場
受付機関:(社)愛知県産業廃棄物協会 TEL052−332−0346

問い合わせ先:(財)日本産業廃棄物処理振興センター教育研修部 (TEL:03‐3668‐7311)

医療廃棄物研究会

第14回医療廃棄物研修会を開催
医療廃棄物の戦略的マネジメントを探る

医療廃棄物研究会では、恒例の「医療廃棄物研修会」を別記の通り開催することになった。14回目を数える今回の研修会では、「医療廃棄物の戦略的マネジメントを探る」をメインテーマに、各関係者が講演することになっている。

日 時:平成19年2月23日(金)午前10時〜午後4時45分
会 場:東京慈恵会医科大学 高木2号館南講堂
参加費:会員1万円、非会員2万円、学生4,000円
お問い合わせ:医療廃棄物研究会事務局(担当:仁田)
〒105-0012 東京都港区芝大門1‐5‐10 コシダ大門ビル
TEL:03-6403-5870 FAX: 03-6403-5871

法律と倫理意識

医療廃棄物処理に関する審議会・検討会・対策会議等は、ここ十数年にわたり設置と廃止を繰り返し、一応報告書も発表されてはいるようだが、現行制度の限界からか、本質的には変化が感じられない。

最近の医療廃棄物不法投棄事件を見ても、処理業者の違法行為は論外としても、排出者側の医療機関が、その役割や責任について十分に理解していない点が目立つ。

法制度に不備があるといわれても、マニフェスト制度の履行や処理委託基準の遵守は当然受け入れているという建前があって、処理がなされているはずだったところ、今回の不祥事を見て、関係者の倫理意識にまで踏み込んで論じなければならない状態かと大げさに考えている。

以前この欄で当事者(行政・医療機関・処理業者等)に、「医療廃棄物の適正処理はそれぞれの良心に訴えるより仕方ないのか」と、多少悲観的な文章を載せた記憶がよみがえってきた。

良心に訴えるとか、倫理意識などを取り上げると、法律を通り越して善悪の問題に行き着き、非常に難しくなるのでこれ以上論じはしないが、医療廃棄物の適正処理は依然一筋縄ではいかないようで、法律と倫理意識の狭間をさまよっているようである。