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No.170 2006年11月1日

(社)全産廃連・医療廃棄物部会

ADPP参加業者を中心に全国集会
各地域産廃協の医療廃棄物部会代表も参加

(社)全国産業廃棄物連合会・医療廃棄物部会は、適正処理推進プログラム(ADPP医療廃棄物編)参加の処理業者を中心に、全国各地の産業廃棄物協会の医療廃棄物部会(委員会)代表を集めて全国集会を開催する。

ADPPも昨年から参加資格の審査が行われるようになって以降、質的な変化が見られ、一部の行政・医療界から評価されはじめている。そこで、業界としても一段と資質の向上を図るべく、今回の全国集会開催に至った。

この集会では、(社)日本医師会や東京都環境局の担当者が講演を行い、その後、各地域代表による意見交換が行われる予定となっている。

日時

平成18年11月9日(木)午後0時〜5時

会場

全共連ビル本館地下1階(東京都千代田区平河町2-7-9)

(社)日本医師会・感染性廃棄物等に関する検討委員会

在宅医療廃棄物問題を取り上げ
取り扱いに関するマニュアル案の検討を開始

既報の通り、(社)日本医師会では、医療廃棄物の適正処理の在り方について「感染性廃棄物等に関する検討委員会」を設け、各課題ごとに検討を続けている。先日の第2回委員会では、近年問題になっている在宅医療廃棄物を取り上げ、各地の取り扱い状況を取りまとめるとともに、「在宅医療廃棄物マニュアル」の作成に向け、事務局よりたたき台として「患者及び家族用」と「医療従事者用」の2案を提示し、各委員の意見を求めることにしている。

医療廃棄物研究会

医療廃棄物処理技術セミナー開催
東京臨海リサイクルパワー(株)の施設を見学

各種処理施設の見学会という形で行われている、医療廃棄物研究会恒例の技術セミナーも第13回目を迎えた。今回は、東京都スーパーエコタウン事業の一環として、東京電力(株)が中心となって設立した「東京臨海リサイクルパワー(株)」が、わが国で初の医療廃棄物専焼炉を設置したので、その新しい処理施設と取り組みについてのセミナーを開催することになった。

今年に入って7月にはミクロネシア、ニカラグア、パキスタン、マケドニア、東ティモール、ベトナム、中国、8月にバングラディシュからの来日があり、ま た12月にもバングラディシュ、ネパール、パキスタン、スリランカの政府当局者および大学、病院関係者等が来日し、わが国の医療廃棄物処理事情を聞き、処 理施設を見学することにしている。

日時

平成18年11月17日(金)午後1時30分より

会場

東京臨海リサイクルパワー(株)(東京都江東区青海2‐43)

参加費

会員(5,000円)、非会員(10,000円)、学生(2,000円)

お問い合わせ

医療廃棄物研究会 事務局(東京都港区芝大門1-5-10) (TEL:03-6403-5870 FAX:03-6403-5871)

格差はどこからくるかしら

「あの山越えて、里越えて」何とも牧歌的な響きではあるが、そこに「格差」という枕詞がつくと雰囲気はガラリと変わることになる。

「格差」については古今東西よく言われ、実際存在し、問題にされてきたところであり、議論も尽くされているので、いまさらと思われる向きもあるだろう。しかし、最近の格差議論は、平等への幻想による中流意識への反動として、必要以上に騒がれているような気もしている。

またまた医療廃棄物処理業界の現状に言及すると、出発点は皆一律に許可を取得し、一挙に走り出したまでは良かったが、医療廃棄物に関する十分な教育・研修がなされないまま従来の一廃・産廃業者が実務を行ったために、周知の通り処理をめぐる不祥事が多発しているのも無理はないと思っている。

一方、廃棄物全般にわたる規制の強化は、医療廃棄物処理の分野にもじわじわと波及しており、業者間の格差が「質」の面で広がるのは良いとしても、悪徳業者が横行する隙も与えているのはなぜなのか、処理業界での格差社会はどこから来るのか、考えさせられる状況である。