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No.168 2006年9月1日

(社)全産廃連・医療廃棄物部会

感染性廃棄物処理方法などを検討
部会内に三分科会を設置して討議

(社)全国産業廃棄物連合会・医療廃棄物部会では、先ごろ2006(平成18)年度初の運営委員会を開き、今後の活動方針を検討した結果、まず部会内に「感染性廃棄物処理方法検討分科会」「在宅医療対策分科会」「医療廃棄物適正処理標準化分科会」の三分科会を設置し、それぞれ分科会の委員をADPP参加業者の中から選任、具体的な検討を行うことになった。

特に、「感染性廃棄物処理方法検討分科会」は、最近焼却以外の処理方法で事業を行う業者が出てきた状況を踏まえ、対応を検討するために新たに設置されたものである。

なお、本年度はADPP参加業者を中心に、医療廃棄物部会全国集会を11月9日に開催する予定である。

医療廃棄物部会運営委員(平成18年度〜平成20年度)
(社)全国産業廃棄物連合会
役職 氏名 会社 協会
部会長 渡辺 昇 コスモ理研(株) 東京
副部会長 松田 勝己 (株)マツダクリーンサービス 長崎
運営委員 岩間 雄一 日徳産業(有) 静岡
運営委員 国中 賢一 (株)国中環境開発 大阪
運営委員 高田 博文 (有)丸市環境開発 愛媛
運営委員 友田 英喜 (株)ヘルス・サポート 山口
運営委員 肥田野 雅人 (株)クレハ環境 福島
運営委員 吉田 雅聡 福井県医療廃棄物処理事業協同組合 福井

東京都環境局

適正処理に必要なガイドラインを
医療廃棄物適正処理ガイドライン検討委員会を設置

現在、東京都では「東京都医師会・医療廃棄物適正処理推進事業」と「ICタグによる医療廃棄物追跡管理システム」という二つの事業が実施されていることは既報の通りだが、このような状況を踏まえ、今後の事業拡大を目指して、さらなる医療廃棄物の適正処理を推進するための「ガイドライン」を検討・策定する検討委員会を設置することにしている。

同検討委員会には、医療界および処理業界をはじめ、有識者として各界の代表に委員への就任を呼びかけ2007年3月までにガイドラインを作成する予定で、本年9月より検討委員会を開催する。

ことわざの教訓を生かそう

最近の出来事を見るにつけ聞くにつけ、故事・ことわざにピッタリなことが多い気がしてならない。

故事にしてもことわざにしても、先人が長い歳月をかけ積み上げてきた生活上の知恵ともいうべき貴重な遺産であり、複雑な歴史上の出来事を簡明かつ的確に表現していたり、生活上の微妙な真理を捉えているので、今でも無意識のうちに使用されている。

本来、故事・ことわざは教訓や生活の規範となるべき内容を持つものが多いため、事件などが起こった場合よく使われる。

しかし、その割に適切に使われているとは思えないのはなぜなのか。廃棄物の処理業界でも「悪貨は良貨を駆逐する」とか「安かろう悪かろう」がはびこり、それが当然との風潮があって、教訓として生かされていないのが残念である。結果として「安もの買いの銭失い」になるのがわかっていながら、依然繰り返されている。やはり「言うは易く行うは難し」なのだろう。

「正直の頭に神宿る」世間になるよう、これからも努力するしかないと決めていても、「石の上にも3年」はとっくに過ぎた今日、古人の考え方にも多少のズレがあると思いながら、腹をくくり適正処理の旗を揚げ続けなければならない。