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No.161 2006年2月1日

医療廃棄物適正処理研修会

処理業者対象に2月7日開催
東京都・都医師会・東京産廃協の三者共催で

恒例となった東京都・(社)東京都医師会・(社)東京産業廃棄物協会の三者共催による「医療廃棄物適正処理研修会」が2月7日、まず処理業者を対象に開催されることになった。今回も医療廃棄物の適正処理について、行政・医療界・処理業界それぞれの立場から講演が行われる。なお、医療機関対象の研修会は3月25日(土)を予定している。

日時

平成18年2月7日(火)午後1時30分より

会場

東京都環境局職員研修所 7Fホール(東京都千代田区外神田1-1-6)

対象者

特別管理産業廃棄物許可業者の経営者および従業員

参加費

東京産業廃棄物協会会員1,000円、協会非会員2,000円

問い合わせ先

社団法人 東京産業廃棄物協会 TEL:03-5283-5455

感染性廃棄物容器評価制度

評価基準の改訂に基づき検討
容器の評価および格付け等を実施

感染性廃棄物の容器については既報の通り、従来の登録認定制度に代わり、新たに容器評価制度を設けて容器の格付けを行うことになったため、(財)日本産業廃棄物処理振興センターでは、近日中に「感染性廃棄物容器評価制度検討委員会」を開催する予定である。

容器問題は、医療廃棄物適正処理の重要な要素であるため、新たな制度による評価・格付けに対する関係者の期待は大きい。

国際ワークショップ

医療廃棄物処理の見直しと戦略
医療廃棄物の戦略的マネジメントに関する研究

この国際ワークショップは、環境省廃棄物処理等科学研究費補助金事業の一環として行われ、アジア、欧米諸国の医療廃棄物への取り組みについて調査・研究の成果を発表するとともに、議論を深めるために開催されるものである。

日時

平成18年2月27日(月)午後1時30分より

会場

国連大学 エリザベス・ローズ会議(東京都渋谷区神宮前5-53-70)

参加費

無料

お問い合わせは医療廃棄物研究会事務局へ TEL:03-6403-5870

入札制度と市場原理主義

またまた医療廃棄物処理委託の入札時期がやってきた。入札制度については既に何回か問題点を指摘し、現状ではマイナス面が多いことを訴えてきたが、あまり代わり映えのないまま推移しているようである。

たしかに、資本主義の下では市場原理が優先され、原則として一般競争入札が良いとされることは分かるが、多くの人々も訴えているように、前提条件が整って、初めて一般競争入札の良さが発揮できるのではないか。

昨今の事件に見るように、市場原理主義が生み出す金銭至上主義の行き着く先は、経済面だけでなく社会全体を蝕むことになりかねない。

医療廃棄物処理の一般競争入札を取り上げ、現状を放置しておけば社会全体に影響を及ぼすなどといえば、あまりにも大袈裟とみる向きもあると思うが、現場でのやり取りを見るにつけ、聞くにつけ、市場原理主義がここまで浸透しているかと驚くとともに、あながち大袈裟でもないと思えてきた。

では、前述した前提条件とは何か。それは、一にも二にも自由競争が公平かつ厳正に行える環境の整備にある。具体的には、処理業者の資質向上、許可基準の厳正化、運営管理に対する監視の強化、処理料金の適正化等々であり、環境整備は困難が伴うとしても、一つひとつ解決しなければ入札制度は依然マイナスだといわれ続けるだろう。